Nobollel開発者ブログ

Nobollelのエンジニアが、UnityやCocos2d-xの旬な情報・技術を紹介します。

Cocos2d-x用新エディタ「Cocos Creator」

こんにちは。清水です。現在、Nobollelさんにお世話になっているので、こちらのブログでも情報展開させていただきたいと思います。そこで今日はCocos2d-xの新しいツールである「Cocos Creator」について紹介します。

従来、Cocos2d-xを利用するときUIエディタ・アニメーションエディタとして、「Cocos Studio」が利用されていました。しかしこの「Cocos Studio」も2016年1月で開発がストップしています。これにとって代わって急速に開発が進められているのが「Cocos Creator」です。
 
cocos_creator

この「Cocos Creator」では、「Cocos Studio」と同様に
 ・UIエディタ
 ・アニメーションエディタ
 ・Windows, Mac, iOS, Android向けのビルドおよびパッケージ作成
 ・ブラウザアプリの生成
ができるほか、
 ・JavaScriptコードエディタ
も備わっています。つまりこれ1本で全てが完結することになります。
この「Cocos Creator」はCocos2d-x公式サイトのダウンロードページから入手することができMacWindowsに対応しています。
download

「Cocos Studio」に扱い慣れていると、「Cocos Creator」を起動しても使い方がさっぱりとわからないのですが、そんな時は公式が用意したチュートリアルに沿って一通りの機能に触れてみると良いでしょう。
 
launch

2016/4にこのチュートリアルを利用したハンズオンを開催しましたので、そのとき使用したスライドも共有しておきます。

最もポピュラーなゲームエンジンである「Unity」に触れたことがある方なら、このチュートリアルを進めているとその「Unity」によく似ていると感じることでしょう。それもそのはずこの「Cocos Creator」は「Unity」を意識して作られているからです。公式のドキュメントには「Unity User Guide」まで用意されています。こんなドキュメントまで用意されていれば「Unity」ユーザにとっても「ちょっと触ってみようか」という気になるのではないでしょうか。
 
一方、これまで「Cocos Studio」を利用していたユーザにとって「Cocos Creator」はどの程度役立つツールなのか気になるところだと思います。ハッキリと言うと今(v1.0.3)の「Cocos Creator」はまだまだ発展途上であり、SDKBOXを始めとする重要な機能が備わっていないため、またところどころバグがあるため実用には向いていません。しかし「Cocos Creator」を少し触ってみると、UIエディタで設定できる項目が多く、コード量がかなり少なくなった印象を受けます。そのため今後安定した「Cocos Creator」がリリースされることに期待しています。
 
2016/5/26に「Cocos Creator v1.1.0 beta7」がリリースされました。「Cocos Creator v1.0.3」がリリースされたのが2016/5/11でしたので、この短い間に7回ものベータリリースを行ったことになります。このように急ピッチで改善が進められているためCocos2d-xのメインツールになることは間違いないでしょう。今後の「Cocos Creator」の動向に注目したいと思います。